浪漫活劇譚 艶漢 第四夜 終演しました!
- 2020.03.05 Thursday
- 11:34
おかげ様で、舞台 浪漫活劇譚 艶漢 四夜、終演いたしました。
お越し下さった皆様、
この舞台に関わって下さったすべての皆様、本当にありがとうございました。
千秋楽が終わってから、舞台セットの解体作業をしている現場も少し見たのですが、とても大掛かりで、
これだけ多くの方々が関わり、力を尽くしてくださっているのか、頭が下がる思いでした。
皆様に感謝が尽きません。
●今回は水劇回
四夜は、脚本、演出のほさかさんや、役者さんも以前から「やってみたい」とおっしゃっていた水劇のお話でした。
このお話は今でもご支持を頂けることが多く、ビジュアル面でも、女の表裏、妬みや愛情が描かれるという「艶漢らしさ」を色濃く持ち合わせている点においても、一巻の「合わせ鏡」と並んで初期の代表作と言えると思います。
(ちなみに、「合わせ鏡」は、私に「こういうのが描きたかったのか」と気づかせてくれた一作です)
水劇を、どう舞台で表現するのか…というのがひとつ楽しみだったのですが、
確かに美しい水劇でした。
紗幕や、二階建ての水槽のようなセットを上手く使い、
上下の動きのある、水中らしい水劇シーンが出来上がっていました。
人魚達の舞いも綺麗で。今回は、なんと六口役でお世話になっている田上真里奈さんのお姉様、
田上和佳奈さんが振り付けを担当してくださり、真里奈さんも、その助手をして下さるという大変ありがたく、感動的な事態でした。
人魚のお衣装も素敵で、人魚でありつつ歩行もできるという素晴らしいデザインでした。
ちなみに、今回、その大きなセットが舞台上で回転する、という凄い作りになっていました。
目の前で、大きなセットが動いていくのは初めて見たので感動しました。
●キャラクターの魅力
「漫画はとにかくキャラクター」と言われるものですが、艶漢のメインキャラの男子は
「三次元にするのはまず無理」と言われてきた容姿です。
それなのに舞台では毎回、「すごい、キャラクター皆、漫画から出てきたみたい!」とお客様に言っていただけます。
これってすごいことです。
まず、体を作るだけでも本当に大変な努力を要するのです。
詩郎は細身の美少年で、色気があって、美人でかわいくて、Sっ気があり、しかも強くてかっこよくてはならない。
舞台の詩郎は驚くことにそのすべてを兼ね備えています。
舞台の前列の方で観ると、詩郎の顔や表情もよく見えるのですが、
平素の詩郎は正直ほんと、どちゃかわパラダイスなんですよね。
ええ〜〜なにこれすんごい綺麗で可愛い子おるやん…ってリアルに思っちゃうんですけど、
シリアスなシーンや戦闘シーンは迫力がすごくてビリビリする。
あと、アクションシーンがほんとに凄くて、滅茶苦茶早い。人って、こんなに速く刀振り回して立ち回ることが出来るんだ…と。
そして美しい。
あと今回、ちょっと詩郎の雄みが増してて、
怒った時の声が低く響いたり、
粋なシーンの声に強さがあったりと、
「外見可愛いのに、いざという時男らしい」というギャップ萌えが見事に体現されていてしんどかったです。
光路郎を刺してしまうシーンの少し前の、詩郎の演技も圧巻で、
近くで観た時、自然と泣いてしまいました。
素晴らしく詩郎でした。
ラストの、「女を待たせるなんざ 男がすたるってもんです!」からの踵返しが最高。
最高に漢。
詩郎なんて実在は無理、と思ってた人も多いと思います。
櫻井さんは努力と奇跡の人。
●又、今回は光路郎がとても大事な役を担っていまして
彼の重要なシーンも多く、また、原作でよく「好きだ」と言っていただける彼の台詞も多かったのですが、
まあ、とにかく光路郎が…
光路郎の良さが爆発してて、色んなお客様から
「好き過ぎる!!」とご感想頂きまして、全力で頷きました。分かります。
舞台の彼はかっこいいし、
究極、相手に合わせるだけじゃないほんとの「優しい」は最強なんですよね。
あと、今回も胸筋と腹筋すごかったんですよね。
役者の拓馬さんは、本当は痩せ型の男性なんですが、この役のために、涙ぐましい努力をして下さっていました。いつも本番前には筋トレをしてました。
今回は、光路郎の内面的な部分も描かれていますが、物語に関して狂気の人である拓馬さんですから見事にその辺も演じきって下さってました。
あと、拓馬さんは根が繊細なのに
光のオーラも凄いし、世界を良くしたい希望も凄くある人で、その辺もとても光路郎と融合する。
ラストの、「君と生きる覚悟ならめいっぱいある」が、実在する彼の口から聞けたことは大きな感動でした。
一平にいじられる光路郎もすごく可愛かった。
あれは愛するしかない。
なんだかんだで言われたらやってあげちゃうところほんと光路郎だし、
一平を肩で担げるのも毎回びっくりしてました。笑
光路郎ありがとう。
あなたは本当にいい男だよ…。
●そして、舞台艶漢の最終兵器彼氏こと吉原安里。
まさにチートキャラ。
「安里ってほんとに居たんだ!!」
「安里より安里」と、多くの方に言わしめた姿と立ち居振る舞いは今回も健在でした。
美しさと儚さとエロさと強さがすんごい。
相変わらず、白昼夢みたい。
ただあれ、原作がなかなか安里が詩郎と絡まないし、水劇なんて全然安里出ない話でありながら、
いつも詩郎と安里の戦闘共演を舞台で披露してくださるほさかさんの手腕よ…。
ラストの詩郎との戦闘シーン、千秋楽の速さ凄かったです。
あんなこと、人間の体でよく出来るなぁと思いました。
ポーズや動きの一つ一つが完璧に安里なんですよね。
個人的に、水劇のアクションシーンでの
安里の戦闘ポールダンス(?)メッチャ好きでした。
戦ってても美しいんだもんなぁ。
よく考えたら、原作で安里がやってないと思われるポーズもあるんですけど、それがまたすごく安里なんですよ。これって凄い。
あと、役者の三上さんご本人にもお伝えしたけど、
私、カーテンコールの時の安里の表情がいつも好きなんですけど、彼のミステリアス感が強く出ててゾクゾクします。
これだけの体を作るのに、三上さんがどれほどの努力と苦労をして下さってるか。
それなのに私には「楽しいですよ」と言って下さるんだから、本当に漢です。
まさに艶やかな漢。
※続きます。
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